【女将レシピ】フキ味噌の作り方|新鮮ふきのとうと黒豆味噌で春のごちそう

春になると、いろりの森の庭にはふきのとうが顔を出します。
雪が溶けた土の中から、小さく顔を出すふきのとう。
この季節になると、毎年作るのがフキ味噌です。
宿の庭で採れたふきのとうと、自家製黒豆味噌。
ほろ苦い春の味は、炊き立てご飯にのせるとそれだけでごちそうになります。
春の使者、ふきのとうとは?

ふきのとうは、『春の使者』とも呼ばれ、春一番に出てくる山菜のひとつです。
独特のほろ苦さが特徴で、天ぷらや味噌にして食べることが多い山のごちそう。
春の皿には苦味を盛れ。
とも言われ、ふきのとうのあの苦みを味わうと、春の到来と体が喜ぶのを感じます。
春になると私たちの体は活発に動き出します。
冬にため込んだ脂肪や老廃物を排出するための肝臓の働きを助けるのが、苦みのある春の野菜と言われています。
体を目覚めさせるのが苦みなんですね。
ふきのとうが採れるのはたった数週間だけ。
旬のものが体に良い、というのは栄養はもちろん、期間限定の特別感が大きく、より美味しいと感じられるでしょう。
ふきのとうはいつ採れる?庭や田舎で見つける春の山菜

丹波篠山では、フキノトウが採れるのは3月上旬から約2週間ほど。
まだ肌寒い日も多いですが、日差しに春を感じられるようになると顔を出します。
水分が多い土壌を好むので、粘土質の丹波篠山ではよく見られます。
田畑のあぜ道など日当たりが良い場所で毎年同じ場所に群生しているのが特徴です。地下茎でつながっているんですね。
根本から軽くねじると簡単に採れるので、特別な道具は必要ありません。
ふき味噌の材料

材料
- ふきのとう 10個
- 味噌 大さじ3(54g)
- みりん 大さじ2(36g)
- 砂糖 大さじ2(18g)
- ごま油(または油)少々
今回は 自家製黒豆味噌を使用

黒豆味噌は黒い皮が残っているので、気になるときは調味料を合わせたあと裏ごしすると美しく仕上がります。
黒豆味噌でなくても、普段使っているお味噌でもちろん美味しくできますよ。
ふき味噌の作り方
手順

ふきのとうを半分に切ってさっとゆでる(30秒ほど)
水にとって軽く絞ったら大き目のみじん切りに

フライパンにごま油、きざんだフキノトウを入れ炒める

事前に混ぜ合わせた味噌・みりん・砂糖を入れる。
裏ごししています。

水分が飛ぶまで煮詰める。このときに味を見て砂糖や味醂で調節します。
熱いときはどろっとしていますが、冷めると固くなるので、この時点であまり煮詰めすぎないよう注意します。
ポイント
- 苦味が強いほうが好みなら下茹でなしでOK
- アクが強いので刻んだらすぐ調理する
フキ味噌を美味しく作るコツ
- 黒豆味噌を使うとコクが増す
- 収穫したらすぐ調理するので香りと苦みが濃い
- 刻みすぎない、炒めすぎない
- 少し甘めにするとご飯に合う
初めての食材は難しく感じますが、作ってみると意外と簡単です。
お客さまの声、春の滞在で喜ばれるフキノトウ

宿のお客様にも、フキノトウはとても喜ばれます。
炊き立て土鍋ご飯のお供として、さくっと薫り高い天ぷら。
お客さまの瞳が輝きます。意外にフキノトウファンは多いようですよ。
おすすめの食べ方

- ご飯にのせる
- おにぎりの具
- お豆腐、ふろふき大根に
- 田楽にして
- 鶏肉や豚肉ソテーにのせる、グリルする
炊き立ての土鍋ごはんにのせるだけで、春のごちそうです。
土鍋ご飯の焦げない炊き方はこちら

ふき味噌は保存できる?
フキ味噌は冷蔵、冷凍で保存できます。
- 冷蔵で1週間
- 冷凍可能(約3週間)
フキ味噌は作り置きできますが、保存期間が長くなるとやはり風味は落ちます。
春限定の特別な味として、味も香りも損なわないうちにできたてを味わうのもオススメです。
心と体で春を感じる食材ふきのとう|フキ味噌で季節の味を楽しむ時間

春になると、庭のふきのとうを摘んでふき味噌を作る。
そんな小さな季節の楽しみが、田舎暮らしの豊かさなのかもしれません。
宿に来られた際には、タイミングが合えば春の味としてお出しします。
春の訪れを感じるフキ味噌、ぜひお召し上がりください。



