犬のストレスサインとは?|怖がりな保護犬から学ぶ犬の気持ち

わが家の保護犬いろりんとぶーちゃんは、とても怖がりです。
以前、一緒に暮らした元野良犬のうみは輪をかけて怖がりでした。

雷。大雨。強風。
夏の花火。
初めて会う人。
知らない場所。

小さな物音や小鳥が飛び立っただけでも、びくっと体を固くします。

『保護犬って面倒だな…。』
いちいち怖がる姿に、正直、はじめはそう考えていた時期もあります。

でも一緒に暮らすうちに、怖がりの保護犬たちから学ぶことは多いと気付きます。

この子は、そうしないと生きてこれなかった。
だから怖がりの性格は直そうとしなくていい。
ありのままを受け入れてしまうのが私たちにとっても犬たちにとっても幸せなんだ。ということ。

今回は、超ビビりの保護犬と暮らして学んだ、犬のストレスサインと飼い主のNG対応を紹介します。

保護犬は簡単ではない。
それでも手のかかる子ほど可愛いと思えるに至った経緯です。

目次

怖がりの保護犬たちが感じるストレスとは。

雷、大雨、強風

台風の日のうみ。

雷が怖い子は多いです。
わが家の子たちも、小刻みに震え怯えきっております。

うみは天候が悪くなると、決まってお風呂場で震えてました。
私たちがお風呂にいてもおかまいなしに突入してきてブルブル。とにかく怖いのでしょうね。

花火

いろりとぶーちゃんが同時にわが家でトライアル中、お祭りがあり家の前で大きな打ち上げ花火がはじまりました。
玄関を開けた瞬間、いろりがパニックになって外に飛び出していったんです。

いろりー!いろりー!
大声で呼びながら4時間探しても見つかりません。
わが家に来たばかりで帰ってこないかもしれない…。

最後の頼みの綱、残ったうみとぶーちゃんに「探してきて」と裏山に放つと、数分ほどで3頭一緒に帰ってきてくれたんです!
いろりは泥どろ。裏山に逃げたけど、怖すぎて家の近くで潜んでいたようです。

花火の日はとても危険だと、その日思い知りました。

おでかけ

おでかけを全く楽しめないうみ

元野良犬のうみを連れて子どもたちと川へいったけど、ハァハァしたまま微動だにしませんでした。
ほんとごめんよ。

来客

来客があると2階へ逃げ、猫かな?と思うほどでしたが、ほとんど姿を見せなかったうみ。
本物の猫(捨て猫)が家にきて、里親が見つかるまでの1週間ほどで円形脱毛症になりました(!)

安心できる唯一の場、家に新しい登場人物がやってくるのは相当なストレスのようです。

お出かけ

久しぶりにいろりの森にきたぶーちゃん。
慣れるまでしっぽは下がったまま…

ぶーちゃんは比較的出勤回数が多く、いろりの森へ来るのは慣れてきました。
それでも移動の車の中は、まだまだ落ち着きません。


少しでも違う環境に怯える保護犬たちの様子は、わが家では風物詩。
そんなビビりっ子でも、私たちには甘えたり素を見せてくれる姿は、たまらなくきゅんとしてしまう瞬間なんです。

犬のストレスサイン

たくさんの人と犬に囲まれたいろり。
  • 震える
  • しっぽを丸める
  • 体を固くする
  • ハアハアと荒い呼吸
  • 隠れる
  • 口をペロペロする
  • 目が泳ぐ 目を合わせない

怖がっているとき、犬はこんなサインを出します。

強いストレスが長時間かかった子は、常同行動をします。
同じ動きをして気持ちを落ち着かせようとするんです。

1か月、わが家で預かったチャコは不安があると右回転でずっと回っていました。

やってしまった!やってはいけない対応

淀川の河川敷で生まれた野犬の子うみ、ホームレスさんに飼われていました

実は、私は保護犬を迎えた当初、怖がりの子に無理強いをしていました。

① 無理に散歩に連れていく

移住先でも、家から外を眺める日々…

犬は散歩が好き。
怖がっているけど、外に出ればきっと楽しむだろう。

そんな甘い考えで、元野良犬うみを散歩に無理やり連れていきましたが、暴れて嫌がり首輪が外れ猛ダッシュで家に1人で帰りました。

この子は、犬の当たり前を求めたらダメなんだ。
そのことに気づくまでしばらくかかりましたが、それならこの子がのびのび生きれる場所へ…
大阪から丹波篠山に移住すると決めたのはうみのためでもあります。

② 結果を焦る

  • 早く散歩にいけるようにしたい。
  • 早く誰にでも愛されるよう、人になついてほしい。
  • 早くトイレを覚えてほしい。

これまでの彼らが生きてきた環境とは全く違う、私たちとの生活。
1つ1つ、焦らず覚えてもらえるようにしたいです。

普通の子と比べると、変化はゆっくりです。
変化しないことさえあります。
結果を焦ると、イライラしたり犬に当たったりと、信頼関係が崩れる原因になってしまいます。

③ 叱る

【②結果を焦る】からイライラして犬ができないことや失敗に大きな声で叱ってしまうこともありました。
絶対にしてはいけないことでした。


この子が犬として普通のことをできるように。
焦るうちに、無理強いし叱ることも増えました。
その結果、うみはより怖がり、なにも状況は変わらず、より悪化しているようにも思えるほど。

このままじゃダメだ。
気づいたのは、今のうみを受け入れることです。

保護犬との暮らし|今の、この子を受け入れる

鳥取から来てくれた保護犬&てんももちゃん、ぶーちゃんが近寄ると怖い
  • 今を受け入れる
  • ストレスサインを見逃さない
  • 他の犬と比べない
  • 少しできたらたくさん褒める

犬だから○○。
普通は、△△。

そうじゃなくてもいいんだよ。

わが家の犬たちに教えてもらった、当たりまえを求めないこと。
私自身が、この子たちに多くを求めない。完璧を求めない。
この子の意思を尊重する気持ちを忘れなければ、きっと幸せ。


怖がりな子は、とても繊細で、よく周りを見ています。
慎重だからこそ、信頼してくれたときの喜びは大きい。

最近になってぶーちゃんもいろりも、来客があっても比較的早くなれるようになりました。
いろりの森の看板犬として出勤できる日もあります。

とてもゆっくりだけど成長しています。その小さな変化に胸がいっぱいになります。

それがビビりっ子の生きる道|保護犬に学んだ『当たりまえを求めない心』

いろりん、空水さん、ぶーちゃん。

怖がりな性格は、その子が過酷な環境で生きるために必要だったもの。

その性格は治るものではなく、理解し受け入れる。
犬のストレスサインに気づき、その子のペースを大切にする。

それが、信頼関係につながるのだと思います。

いろりの森も、そんな気持ちで犬たちを迎えています。

怖がりな子も、そのままで大丈夫。
静かな環境で、きっとその子らしく過ごせます。

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